1941年8月14日、イギリスのチャーチル首相とアメリカのルーズベルト大統領は、大西洋憲章（Atlantic Charter）を発表した。 この偉大な2人は大西洋憲章で、彼らが戦う第二次世界大戦の性格を明確に規定した。 今、暴力的な方法で領土拡張に余念のない中国の行動を大西洋憲章の原則と精神に照らしてみると、中国政府の認識が水準が低いことが分かる。 今からでも 中国政府は大西洋憲章を読め! 約80年前に発表された大西洋憲章は、いまだに帝国主義的思考の中で、中国に輝く灯になるだろう。
振り返ってみると、大西洋憲章が発表された時、連合国は総体的危機的状況にあった。 欧州はナチスの前庭で、太平洋は日本の沖合だった。 欧州戦線でドイツが初めて敗北したのは1943年初め、ソ連のスターリングラードの戦闘であり、太平洋で破竹の勢いで押し通した日本海軍を米国が初めて阻止したことが1942年6月のミッドウェー海戦だった。 だから大西洋憲章が出された時、米国と英国は戦争の勝利どころか、むしろ敗北の恐怖に震えていた時期だった。
そのような暗鬱な状況下で，米国と英国の指導者たちは戦争の性格と目標を明確にした. それは、これまで人類が知っていた戦争とは違った。 第一次世界大戦までの戦争は帝国主義国家の力自慢だった。 勝者は敗者の土地を奪い、莫大な賠償金を課した。 それが当時の国際法だった。
しかし大西洋憲章で米国と英国は「領土やその他いかなる勢力拡張も追求しない」「その国の国民の自由に表現された望みに反するいかなる領土的変化も望まない」という多少衝撃的な原則を明らかにし、さらに「戦争が終わればすべての国が安全に自由に暮らせるようにする」という驚くべき約束を提示した。
これにより、第二次世界大戦はただの帝国主義国家の争いではなく、民主主義と全体主義、自由と抑圧、共存と抹殺の対決となった。 ナチスドイツや日本が民族だけの幸せを主張するのに対して、米国と英国は全人類が共存し共生できる素敵な未来を提示したのだ。
骨の髄まで帝国主義者だったチャーチルと徹底した米国中心主義者だったルーズベルトがこのような驚くべき原則を明らかにしたのには、いくつかの理由があるだろう。 しかし、彼らがこのような危機的状況で掲げた大西洋憲章は、その後現在まで、国際関係を貫通する政治的、そして哲学的基盤となっている。
一方、チベットと内モンゴルを併合し、ロシア及び日本と領土紛争をしており、現在はブータンとインドの地を少しずつ占める中国は、80年前西欧で放棄した帝国主義を熱心に実行している。 彼らは勝手に海に線を引いて自分たちの領海だと主張し、日本、フィリピン、台湾、ベトナム、インドネシアなどの近隣国家の海洋領土を侵奪しようとしている。 (中国、ブータンで新たな領有権主張…インドに揺さぶりか)
一時は、中国も隣国の非同盟国家の助けが必要だったため、表向きには反帝国主義を掲げ、各国の主権を尊重すべきだと主張したこともある。 そうした中国は今や、ただ自国の利益のためだけに破廉恥な土地を奪うことに余念がない状況だ。 しかし、中国は知るべきだ。 恥と恥を忘れた国は、孤立するだけだ。 第二次世界大戦が終わって約80年、中国政府は大西洋憲章を読め！ そして、時代錯誤的な人の土地を奪うことを止めろ。
